こちらのページでは、MEOに関するお役立ち情報を発信していきます。
2019年11月初旬にGoogleがローカル検索(MEO)に “neural matching”(ニューラル マッチング)を導入しました。
ニューラル マッチングがどのようにMEOの検索結果に影響を与えるのかを解説していきます。
ニューラルマッチングとは?
「ニューラル マッチング」もしくは「ニューラル ネットワーク」は簡単に言うと、言葉そのものではなくその言葉の背後にある意図・意味・概念を理解する人工知能的な機能です。
ウェブ検索では 2018 年からすでにニューラル マッチングが導入されています。
創設 20 年時に公開したブログ記事で、Google はニューラルマッチングの検索への導入について次のように説明しています。
’’こうした変化はそれぞれ AI の進歩によって支えられています。Google が創業した当時には不可能だった水準にまで、AI の進化は言葉の理解を可能にしています。これはとてもエキサイティングなことです。20 年以上前、私が学生時代に触れたニューラルネットワークはまったく使えたものではありませんでした。
そして今、私たちはニューラルネットワークが「単語の理解」から「概念の理解」を可能にする、大きな飛躍の局面を迎えています。ニューラルネットワークの分野で開発された neural embedding と呼ばれる手法は、言葉をより曖昧な、根本的な概念へと変換することで、検索クエリの概念と文書の概念を対応づけることができます。私たちはこの手法を「ニューラル マッチング」と呼んでいます。これにより、たとえばユーザーが「テレビが変なんだけどなぜ?」といったような質問をした場合、質問の単語がページに含まれていなくても、対象となるページを表示することができるようになります。 (なお、テレビの写りが変な理由としてソープオペラ効果という現象が挙げられます)。’’
ウェブ検索へのニューラルマッチング導入は、30 %のクエリに影響を与えたとのことでした。
このニューラルマッチングをローカル検索にも Google は採用したので、当然MEOの検索結果にも影響は出ています。
MEO検索結果への影響は?
「ニューラル マッチング」導入によるMEO検索結果への影響は以下のものが考えられます。
・検索ユーザーにとって、より最適な検索結果が表示されるようになった
「ニューラル マッチング」が導入されたことにより、「単語の理解」から「概念の理解」に変化したため検索結果の精度が上昇しました。
例えば、「渋谷 居酒屋 個室」と検索した際に今までは個室の存在しない居酒屋も検索結果として表示されていましたが、「ニューラル マッチング」の導入によりウェブ上で個室の表記がない居酒屋はこのクエリでは表示されなくなります。
・ビジネスと関連性の低いキーワードでは表示されなくなる
上記でもお伝えした通り、より最適な情報が検索結果として表示されるようになったため、今まで直接来店に結びつかないような関連性の低いキーワードではマイビジネスが表示されなくなると考えられます。
そのため、検索順位がさほど変化がないのにマイビジネスインサイトの「合計表示回数」が著しく減るなどの現象が起こり得ます。
これらはよりロングテールでニッチなキーワードほど大きな影響に繋がりやすいでしょう。
例:「渋谷 カフェ Wi-Fi完備」、「新宿 エステ 女性 個室」etc...
ニューラルマッチングへの対策は?
「ニューラル マッチング」が導入されたことで必要となる対策は特にありません。
強いて挙げるとすれば、マイビジネスの充実化とHPの店舗情報をより多く正確に記載することです。
来店・予約に繋がりやすいキーワードでマイビジネスが表示されやすくするためにHPの設定やテキストをしっかりと組み込む、マイビジネスからのCV(コンバージョン)を得るために店舗の魅力をマイビジネスに掲載することが重要です。
まとめ
Googleが検索ユーザーにとってより良い検索結果を届けてくれるようになるので、必然的に今後ローカル検索(MEO)の利用頻度は高まっていくことでしょう。
精度の高い検索結果で自社のマイビジネスが表示された際に、来店・予約に繋がるようマイビジネスで魅力的な情報を継続的に掲載していくことを改めて意識しましょう。